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    Metaseqモデリング 「透明オブジェクトで面をくり抜く」


    面に穴を開けたい。しかし不用意に面に頂点・辺を入れてしまうと、しわや歪み、おかしな陰影が
    出てしまう…。ローポリモデルでは結構あると思います。

    そんなときに一つの方法として、こんなことも。



    この青い箱に穴を開けたいと思ったとして(もう開いてますが…)




    開けたい穴に相当するような、オブジェクトを作り




    青い箱と重ね、その「材質」の不透明度を思い切り下げると、こんな感じになります。
    赤い玉は青箱の中にあらかじめ入れておいたものです。




    辺だけで見るとこのように




    これはいわゆるブーリアン演算じみたことをやろうとしたものなのですが、この方法を試した後で
    メタセコイア用にブーリアンのプラグインがあることを知りました…。

    もちろんそちらを使ってもよいのですが、モデルの形状によっては辺や頂点が入り組んでしまい、
    当初の目的にはそぐわないこともあるかもしれないので、こちらも一応知っておいても良いかも
    しれません。




    不透明度の下げ方は、くり抜き用に作ったオブジェの材質を選択し




    このパラメーターを下げます。(0にしてしまうと透過しません)




    重用なのは描画順で、くり抜いてできる空間の
    「内側のもの」、「くり抜くオブジェ」「くり抜かれるオブジェ」の順にします。

    メタセコ内だけであれば材質の順序は関係しないようなのですが、xファイルに出力してMMDへ
    アクセサリーとして持ち込む場合などは、材質もオブジェクトと同様に並べないとうまく表示しない
    ようです。




    MMDに持ち込んで表示したもの。




    少し複雑にしてますが、これは上面をくり抜いて、キーをはめ込んでいます。




    背面などにも応用。





    追記
    どうやら透過空間の中の物体に更に透過を…といった入れ子のようなことは無理のようです。

    また、くり抜いた穴の内側にも面がほしい(面を押し下げたような形にしたい)という場合は、
    くり抜きに使ったオブジェクトを両面化し、出来た内側の面に材質を設定する…などの方法が
    必要ですが、かなり複雑になってしまいます

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